Brochure in Hokuto-City
中央本線・小海線開通の歴史を中心に、古民家の復元や昭和30年代の写真・映像などで、高度経済成長期以前の生活を紹介しています。北杜市史全般にわたる展示・企画展・歴史講座も随時開催しています。
北杜市郷土資料館は、八ヶ岳、金峰山、富士山、甲斐駒ケ岳を望む清春の丘の上にあります。季節の移り変わりを映す山々や里の風景を楽しみながら、地域に生きた私たちの祖先の営みや歴史の流れを、数々の貴重な資料から感じてみてください。
北杜市高根町出身の浅川兄弟は、日本統治下(1910-1945)の朝鮮半島で生活しましたが、朝鮮の人の立場で朝鮮を捉えようとした数少ない日本人でした。この資料館は、朝鮮工芸の美に魅せられた浅川兄弟の人と業績を紹介し、日韓友好親善の情報発信地でありたいと願って2001(平成13)年に開館されました。
資料館には兄弟の足跡がわかる年譜やビデオ解説、ジオラマ、朝鮮青磁・白磁のほか、朝鮮陶磁研究家であり芸術家であった伯教が残した書や絵画の数々、巧が朝鮮の人々へのさまざまな想いを綴った日記など、貴重な資料が展示されています。
ほくと先人室
武田信玄の家臣の子孫で江戸時代の大名主だった平田家の古民家。江戸時代中期(17世紀後半)の建築とされ、当時の生活様式を偲ばせる要素を数多く残し、学術的にも貴重な住宅とされています。建物は倒壊のおそれがあったので、平成3年10月から平成5年3月にかけ解体・移築と修理を行いました。国重要文化財。
平田家は、江戸時代には名主をつとめてきた家で、その住宅は十七世紀後半頃の建築と推定される。間口約二〇メートルの、茅葺の大規模な建物で、建築当初は非常広い土間と五つの部屋をもち、土間上部などには堂々とした梁組をあらわしていた。広い土間をもち、外廻りや部屋境に柱が一間間隔にたち、開口部が少ないことなど、古式な要素を多くもっていた。後世、土間部分に部屋を作るなどの改造をおこなったため、当初の姿が見えにくくなっているが、当初形式に復原することは可能である。
山梨県下における十七世紀に属する古い民家として資料的価値が高い。
北杜市は山梨県の北部に位置し、3つの大きな地域に分類されています。
北杜市には旧石器時代以来の多くの遺跡が残され、縄文時代には華麗な土器文化が 花開きました。
また、近年になり弥生時代、古墳時代の遺跡も多数発掘され、鳩川中流域には大きな勢力があったことも分かってきました。
平安時代には、朝廷に馬を献上するための官牧が置かれ、それがやがて大きな軍事力、財となり、甲斐源氏の土着に繋がりました。甲斐源氏の祖、逸見清光は、この地で力を蓄え、後に戦国大名武田氏が誕生したのです。その清光が築いたと伝えられる谷戸城跡(国指定史跡)や金生遺跡(国指定)史跡などから出土した考古資料および北杜市内の出土品を展示しています。