金生遺跡
金生遺跡は、八ヶ岳の南麓のほぼ中央部にある、標高770m付近の尾根上に位置しています。およそ2haの範囲に広がる、縄文時代(後・晩期中心)のムラの跡と中世(戦国時代)の城館跡の一部です。国指定の史跡として高い価値をもつこの遺跡は、縄文時代の後期から晩期にかけて祭祀を行った場所とされています。いくつもの石棺墓を中心にして構成される石造りの祭祀場が特徴で、昭和58年2月7日に国史跡に指定されました。金生遺跡の晩期の住居跡は竪穴がない構造で、土壁構造の住居が復元されています。この遺跡からかいま見られる縄文人の生活は、清らかな水と、木々の豊かな実り、多くの動物と人との共栄など自然の宝庫であったことに間違いないと思われます。また八ヶ岳山麓には存在しない花崗岩などの出土から、遠方との交流もあったと考えられています。そして何よりも膨大な数の石が集められた配石遺構の祭壇や土偶などから、自然を糧とし、また源として愛してきた縄文人の純粋な心を知ることができます。
Kinsei site
Kinsei site is a village and stone monument site from the Late to Final Jomon Periods (c. 2,500-400BC). A large number of artifacts, such as pottery vessels, stone tools, clay figurines (dogu), ornaments made of precious stones, clay ear spools, and burnt jaws of wild boar, are representative of the complexity of the Late to Final Jomon culture. This site was designated National Historic Site in 1983 and was developed into a site park. Reconstructed houses currently stand above their original positions near the stone relics. Artifacts excavated from this site are stored and exhibited at the Hokuto City Archaeological Museum.